チェンマイのピン川沿いにあるホテルで、みき子さんととも子さんに再会した。
二人は2年前の今頃、わがオムコイ・バンブーハウスを訪ねてくれたのである。
みき子さんは染織りものが大好きで、カレン織りの現場を見たいと熱望していた。
そして村を案内している途中、タイミング良く隣家の女房どのがカレン服を織っているところに遭遇し、縦糸を腰当てにつないでテンションをかける独特の「腰織り」を見ることができたのだった。
さらに、棚田散策の途中でたくさんの牛たちに囲まれ、仔牛に掌を舐められたときの二人の戸惑いと喜びの声を、番頭さんはずっと覚えていた。
そうして、去る11月、オムコイを離れて新しいブログを立ち上げ、相棒ウイワットのカーサービスを紹介したところ、みき子さんからさっそく「サンカンペーン・ハンディクラフト巡り」に関する問い合わせメールをもらったのだ。
それから、メールを通じて何度も旅の相談を重ね、ついに今回の再会と、「ハンディクラフト・スペシャル探訪」が実現したのである。
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スペシャルというのは、今回、みき子さんが絶対に会いたいと探し当てた人物が、どうも世界的に有名なテキスタイル・アーティストであるらしいということが分かってきたからだ。
ホームページは実にシンプルで、賑々しい宣伝は何もしてないのだけれど、どうやらニューヨークタイムズの取材も受けたことがあるらしい。
そして、その作品の販売価格が、文字通りに桁違いなのである。
うーむ、一体どういう人物なんだ?
さらに膨らむ興味と軽い緊張感を胸に、私たちはチェンマイ郊外のメーリムをめざした。
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約1時間ほどで住所の近くまで辿り着いたのだが、約束の時間には少し早い。
コーヒーでも飲もうかとクルマを進めると、麗しい田園風景の中に忽然と寺院が現れた。
近寄ってみると意外に大きなお寺で、チェディも個性的なデザインである。
仕方がない。
ここで時間をつぶすことにして、本堂に上がり込んだ。
ところがどっこい、そんな軽い気持ちを覆すように、この田舎寺院のご本尊は立派で、9体もの黄金の仏像を従えている。
脇には、私の大好きなエメラルド仏陀の姿もあるではないか。
私がご本尊の前で、ついつい二人のレディに「タイ人男女別三拝の仕方」などを講釈したのも、きっと、その場の空気がとても厳粛だったからに違いない。
本堂の脇の別堂のまわりには、チェンマイの寺では珍しいシンハ(獅子)の像がいろんな表情で守りを固めている。
沖縄のシーサーを連想させる造りに、思わず表情がゆるんだ。
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その別堂の玄関脇で、みき子さんが小さなシンハのお守りを見つけた。
1個100バーツとちと高いが、ちょうど部屋用のキーホルダーが欲しい思っていたので、グッドラックを招くタンブン(寄進)と割り切って、番頭さんも二人に続き「3名様、お買い上げ!」と相成った次第。
境内を出て、個性的なデザインのチェディを眺める。
寺院で黄金のワニ像というのも珍しい。
嬉しかったのは、タイ人にとって重要な誕生日の曜日にまつわる仏陀が、それぞれにキチンと展示してあった点。
しかし、根がいい加減な番頭さん、一週間の曜日は7つなのに、どうしていつも8つの仏像が並んでいるのか、不思議でならなかった。
いろんな人に訊いても、まだ明確な応えが出ていなかったのだ。
ところが、翌朝に帰国したみき子さんからメールが入り「もともとはミャンマーからきた風習で、水曜日の守り仏陀は午前と午後の二つあるらしい」という道筋が判明した。
おほ〜っ、持つべき者は麗しく聡明なる友である。
そして、時間つぶしをさせてもらったタダものではないこの田舎寺を出たあとで、私は聡明なる友の導きによって、胸躍る新たな出会いに遭遇するのだった。
ヤッホー!
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