チェンマイで悠々として急げ!

カレン族の村から迷い出たクンター(爺様)のよれよれ、とぼとぼ「再生記」

th_バックに象


★Kindle本をタイで購入する場合の回答が、Amazonさんからようやく届きました。

★話は実に簡単で、日本市場向けの「amazon.co.jp 」からではなく、世界市場向け(おお、凄い!)の「amazon.com」で買え、ということです。

★そこで「amazon.com」の「Kindleストア」を開いてみると。

★なんと、ご覧のような英語と日本語チャンポンの国際(?)仕様!

★ただでさえ長いタイトルが、さらに長い長いローマ字で書かれております!

★本のタイトルを登録する時、どうして意味のないと思われた「ローマ字でのふりがな」を書かされたのか!? 

★その重要かつ深遠なる意味が、やっと分かりました! 

★そして悲しいことに、精魂込めた書いた日本語の「著書詳細情報」が表示されておりません。

★なおかつ、日本のAmazonでは表示される「著者情報」と、相棒ウイワットが描いてくれた顔写真代わりの肖像画も表示されておりません。

★これから、Amazon.comにもろもろの改善を求めていきますが、対応が英語なのでなかなか難しい。

★どうやら、Amazon自体もKindle本については、爺様同様にまだまだ手探り状態のようです。

★もしも、購買時に何か問題が起きましたら、ぜひご一報を!

★日本で買う場合は、こちらから。
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E9%81%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%80%85%E3%81%93%E3%81%9D%E5%96%B0%E3%82%89%E3%81%88%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%88%E3%82%A9%E3%83%B3%E5%B8%AB%E3%81%AF%E8%A8%80%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E6%B0%91%E6%97%8F%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9D%91%E3%81%A7-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%90%89%E7%94%B0-%E6%B8%85-ebook/dp/B07MYYG2L6/ref=asap_bc?ie=UTF8

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★クンター、永遠のお薦めです。

th_th_IMG_1893
 
 爺様のFacebookにも、前回ブログ記事と同様の記事を書いたのだけれど。

 熱心な読者の方から、日本で発行されたクレジットカードを使った購読法の情報が寄せられた。

 https://www.kotchlife.com/how-to-buy-kindle-books/

 爺様のカードはすでに期限切れなので、試せないのが残念至極だが。

 タイ在住の方々は、ぜひ、この方法を試して購読されんことを!

表紙候補


 ネットの世界にからきし弱いこの爺様。

 座骨神経痛は出るわ、目がかすんで眼鏡は買い替えるわの大騒ぎのなか、さんざ苦労の末に、ようやくKindle版電子書籍の出版に辿り着いたというのに。

「販売を開始しました、購入できます」という通知を受け、喜び勇んでKindleストアにアクセスしてみれば。

 が、がーん!

「このタイトルはあなたの居住地(タイ)では購入できません」という冷酷無比なる非情の表示。

 価格や販売に関する詳細表示も一切なしだ。

      *

 え? 

 ということは、Kindleの設定表示に従ってドル建て(500円のつもりで5ドル)で適当に価格を決めた爺様。

 著者でありながら、正確な日本円価格も各種販売情報も知らないままに、販売開始告知とか割引キャンペーンとかを勝手にやれってか!?

 なによりも、タイ在住の読者には読んでもらえんというのか!

 ドン!(机を叩く音)

       *

 いま、肝腎のKindleに問い合わせをしているところだけれど、日本のKindleストアでは一体どうなっているのだろう?

 もしかして、もう販売が始まっているのかなあ?

 ああ、頭が痛い、胃が痛い、ついでに治ったはずの座骨神経痛も、またぶり返しそうだあ。

 それならそうと、住所登録の段階で早く教えてくれよなあ、Kindleさんよお!

 どなたか、日本販売サイト画面のキャプチャー、送ってくださいませんかあ?

        *

 と、Facebookで泣き泣き訴えたら、さっそく妙齢の美女がキャプチャーを送ってくださり。

 日本ではすでに好評(?)販売中だということが分かった。

 やれやれ。

        *

 およそ7年前に出した「紙の印刷本」では書けなかった妻の死についても加筆しました。

 自分で読み直しても、新鮮な感動がありました。

 タンブン(喜捨)のつもりで、ぜひ、ご購読ください。

 ここに、爺様の14年間が詰まっております。

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★クンター、今日のお薦めです。






th_岩の上象と
 
 昨夜は、電子書籍化第一弾の準備がほぼ完了し、独りビアレオで乾杯!

 ここひと月ほどは降圧剤も飲まず、敢えて血圧も測っていないのだけれど、体調はすこぶる良いのでビール一本は自分に許している。

 だって、飲みたいのを我慢してストレスを溜めるより、グビッとやって、コロッと逝った方がずっと気分がいいもんなあ。

     *

 すでに、Facebookで動画を、ビジネスページでスライドショーを公開しているのだけれど。

【Facebook】
 http://www.facebook.com/kiyoshi.yoshida.752?ref=tn_tnmn
【Chiangmai Friendly Car Service】
 https://www.facebook.com/kunta2627/?modal=admin_todo_tour

 一昨日はメーテンにある「象のサンクチュアリ」を、相棒ウイワットがダイレクト・アテンドするフロリダからのアメリカ人夫妻Mat&Jenieと一緒に訪ねた。

 足枷の鎖なし、ストレスを与える象乗りなし、同じくサッカーの真似事強制無し、同じくお絵描き真似事その他芸の強要などまったく無し。

 サーカスや丸太運びなどの労役酷使から救出された象たちが、ジャングルの中で食べ放題、遊び放題、歩き放題、交わり放題。

 まさに伸び伸びと暮らしている「駆け込み寺」であり、「聖域」であった。

     *

 われわれゲストがやることといえば、セクシーな赤いカレン服と愛らしいお仕着せのタイパンツ(薮蚊に注意!)に着替えて、食糧運び、食事の世話、遊び、触れ合い、記念撮影など。

th_ラッキーと

th_自撮り

th_ランチ乱入


 そして、象と一緒に山に入れば、彼らが長い鼻で草をちぎって食べたり、竹を折ってひたすら笹の葉を食べる様子に見惚れながらじっと待っているだけ。

th_接近


 そして、彼らが食べ飽きると、まるで同じ山仲間のように仲良く連れ立って、先になり、後になりしながら、山の急坂や渓谷、せせらぎなど大自然の中をゆったりとたどってゆく。

th_一緒に歩く

th_急坂下り

th_渓谷トレック

th_マット&ジェニー

th_ジャングルトレック

th_バックに象

th_岩の上


 昼食のあとで(仔象のラッキーと母親が乱入して大変!)、象と一緒の川歩き、川渡りを終えて最初の餌場に戻ると、今度は寄生虫を除け、皮膚の潤いを保つための「泥遊びスパ」。

 ゲストは童心にかえって、ひたすら象の鼻や体に泥をなすりつける。

 そして、そのまますぐそばにある小さな流れに向かい、お風呂タイム。

 仔象のラッキーが、まるで人間の子供のようにいきなり全身を水中に潜らせたときは、心底びっくりした。

 観光向けのやらせなんぞではなく、象は子供の頃から本当に水遊びが大好きなんだなあ。

      *

 あとはもう、無心の遊びだ。

 白カレン族(かつて一緒に住んでいたポーカレン族の言葉やカレン服の織り方とはまったく違う)の世話係やゲストが、ひたすら水をかけまくる。

 象がお返しに、鼻に含んだ水をゲストに吹きかける。

 その水を浴びたアメリカ人中年男性の幸福な雄叫び!

th_象水掛け


 最後に、ジャングルの中でガイドのSansern が削ってきた薬木の幹の皮を、籾米、塩、マカーム(タマリンド)の甘酸っぱい実などと一緒に木臼&杵で搗き、団子にして象に与える。

th_薬調合

th_薬


「BON BON!」(さあ、上を向いて!)

 薬団子を握った右手を高く掲げ、象に口を開くように指示するゲストたちの姿は、すっかり堂に入っている。

 なんか、いいなあ。

 ここは、つまり、日常に倦んだ人間にとっても完全リラックスできる絶好のサンクチュアリなのだった。

th_右手に象


 
*掲載写真は、すべて白カレン族ガイドのSansernが撮影したものです。
 10数年に及ぶわがブログ史上初の管理人顔出し記事です。
 管理人が撮った素敵(?)な写真は、またあとで改めてご紹介します。

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★クンター、今日のお薦めです。
旅人の表現術
角幡 唯介
集英社
2016-06-24


縦


 朝の散歩に出ると、ここ半月以上も悩まされてきた右脛の痛みがまったく感じられない。

 いわゆる、「脊椎管狭窄症」が原因と思われる座骨神経痛の発生源となった右のお尻の窪みあたりにはまだ、鈍い不快な痛みが残るけれど。

 発生源はともかく、この右脛の痛みは、当事者にとっては曰く不可解、理不尽なものだっただけに、なんというか、このところ鬱屈していた心までがすっかりと晴れてしまったような爽快な気分である。

      *

 朝になると、やはりここ10日ほど悩まされてきた両足のむくみ、というよりもふくらはぎから下がパンパンに腫れあがる異様な症状も消え去るようになった。

 整体の専門家である日本の友人によれば、座骨神経痛と足のむくみには直接的な関係はなく、内臓疾患など他の原因が考えられるということだったのだが、こちらもひと安心だ。

 やや軽くなった心ですっかり馴染みになった裏通りを歩けば、まるですだれのように垂れた細長い茎に愛らしい白い花を無数につけた不思議な植物を見つけた。

横位置

アップ


 じっと見入っているだけでも、知らぬ間に長い時間が経ってしまうほどに魅力的だ。

      *

 別に誰に頼まれたわけでも、何の報酬があるわけでもなく、こうした芸術的な花が当たり前のように咲いているこの郊外の町の日常が、とても貴重なものに思えてくる。

 またひとり、愛くるしい新しい友人もできた。

 古い相棒も、喜んでくれている。

 そのことを祝すように、清冽な朝日が昇ってくる。

朝日


 この町で過ごしていれば、今日もきっといいことが起きるに違いない。

 そう言い切れる自分が、たまらなく嬉しい。

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新・冒険論 (インターナショナル新書)
角幡 唯介
集英社インターナショナル
2018-04-06


テーブル四杯

 前回の記事に続いて、われわれは同敷地内にあるKachamaさんの創作現場である工房を訪ねたのだけれど。

 それについてはすでに、爺様のFacebookで動画を、ビジネスページの「チェンマイフレンドリー・カーサービス」で多数の写真のスライドショーを公開しているので、興味のある方はそちらをぜひ参照していただきたい。

【Facebook】http://www.facebook.com/kiyoshi.yoshida.752?ref=tn_tnmn
【Facebook Page】https://www.facebook.com/kunta2627/?modal=admin_todo_tour

 さて、午前中でKachamaさんの取材を終えたわれわれは、どういうわけか、爺さまと相棒のウイワットが暮らすチェンマイ郊外の田舎町へと向かうことになった。

 なぜならみき子さんから、「市街地の有名カオソーイ店はすでに食べ歩いた。できれば、クンターがブログで書いていた“近所の絶品食堂”で“究極のカオソーイ”と“満足のカオマンガイ”を食べてみたい」という強い要望があったからである。

 正直に言えばこの爺様、この“絶品食堂”は自分の胸に仕舞ったまま、独りでそっと死んで行こうと思っていたのであるが、2年振りに再会した美女に、ここまで迫られたら断る術もない。

 あるかなきかの信念は見事に吹き飛んで、その艶かしき迫力に、あっさりと軍門に下ったのだった。

         *

 いつもはくすんだような地味な色合いの食堂は、二人の美女の降臨で、にわかに華やいだ。

 そして、テーブルの上に4つのカオソーイが勢揃いした様は、まさに圧巻であった。

マナオ絞り

具を入れる


 盛りつけの鑑賞、マナオの絞り回し、そしてパッカドン&ホーンデンの刻みの投入。

 正しいカオソーイ道に従って、ついにわが“究極のカオソーイ”は、美女二人の口の中に。

 ああ、恍惚!

 身をよじらせたカオソーイは、ついに二人の美女の口から「ああ、おいしい!」というお褒めの言葉を引き出したのであった。
     
         *

 爺様は、例によって生麺と乾麺を平らげたあとで、5バーツ分のご飯を投入して、「日本式カレーライス」で締めくくった。

カレーライス


 ウイワットを筆頭とするタイ人の間で顰蹙を買っているこの孤独な深い味わいを、二人にもぜひ試して欲しかったのだが、ふたりはなんとカオマンガイを追加注文して半分こにしたので、すっかり満腹になってしまったらしい。

 その満足の表情を写真に収めたかったのだが、やはり顔出しは御法度となった。

ウイワット


 やむなく、このところめっきり白髪が増えたウイワットのむさ苦しい顔を写真に収めて、なんとも珍しい「郊外の大衆食堂でランチ」イベントは終了したのだった。

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★クンター、今日のお薦めです。

冒頭カチャマ


染織り好きのみき子さんが「ぜひ、この人に会いたい!」と指名したのがタイ人女性のKachamaさん。

メーリム在住のテキスタイルデザイナー&アーチストである。

かつて、テキスタイルを学ぶため日本に11年間も滞在していたという彼女。

英語でのインタビューの途中に、いきなり流暢な日本語が飛び出してきたのには、一同びっくり仰天。

Ms. Mikiko who likes dyeing and wearing "I definitely want to meet this person!" was Ms. Kachama.
She is a thai lady and a textile designer & artist living in Mae Rim at suburb of Chiangmai.
She once used to stay in Japan for 11 years to learn textiles.
In the middle of an interview in English, suddenly fluent Japanese jumped out, everyone was surprised .

ギャラリー全景

スタジオ扉

工事完了記念


完成したばかりの彼女のギャラリーには、タイや日本、山岳民族など伝統的な染めや織りの手法に学びながらも、そこに現代的なセンスや自然に根ざした思想を盛り込んだ斬新な作品群が展示されている。

In her new gallery, a group of original works incorporating contemporary sense and idea rooted in nature while learning from traditional dyeing and weaving techniques such as Thailand, Japan, and mountainous ethnic groups It is exhibited.

真珠

籾米素材

着物柄


その独創的なデザインは、「New York Times」にも取り上げられるなど、海外でも高い評価を得ているという。
Their ingenious designs are said to be taken up in the "New York Times" and are also highly evaluated overseas.

ドイツ大使館展


上の写真は、バンコクのドイツ大使館で催された展示会の招待状だ。

孔雀の羽をモチーフにした作品展示会のタイトルは「Feathers & Souls」

The photo above is an invitation to the exhibition held at the German Embassy in Bangkok.
Works with peacock feather motif The title of the exhibition is "Feathers and & Souls".

孔雀の羽


招待状には、本物の孔雀の羽が貼付されている。

In the invitation, genuine peacock feathers are affixed.

朝焼け

着物帯風

繊細

扇


われわれの訪問にも気さくに応じてくれ、汗びっしょりになりながら作品を紹介してくれた飾り気のないKachamaさん。

Ms. Kachama who greeted us with a pleasant visit and introduced us to the work while sweating.

長尺日の出から

超尺2


その姿には、好きなことにひたすら打ち込む少女のような純真なひたむきさが感じられた。

In it's appearance, I felt a genuine dedication like a little girl who concentrate on a favorite thing.

ここ数日の元番頭さん、人に出会う喜びをしみじみと感じているところだ。
In the past few days, I am being very happy by the pleasure of meeting people.

★Kachama's gallery web site:http://kachama.net
★You can wacth a movie on my Facebook!
 http://www.facebook.com/kiyoshi.yoshida.752?ref=tn_tnmn

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二人背中

チェンマイのピン川沿いにあるホテルで、みき子さんととも子さんに再会した。

二人は2年前の今頃、わがオムコイ・バンブーハウスを訪ねてくれたのである。

みき子さんは染織りものが大好きで、カレン織りの現場を見たいと熱望していた。

そして村を案内している途中、タイミング良く隣家の女房どのがカレン服を織っているところに遭遇し、縦糸を腰当てにつないでテンションをかける独特の「腰織り」を見ることができたのだった。

さらに、棚田散策の途中でたくさんの牛たちに囲まれ、仔牛に掌を舐められたときの二人の戸惑いと喜びの声を、番頭さんはずっと覚えていた。

そうして、去る11月、オムコイを離れて新しいブログを立ち上げ、相棒ウイワットのカーサービスを紹介したところ、みき子さんからさっそく「サンカンペーン・ハンディクラフト巡り」に関する問い合わせメールをもらったのだ。

それから、メールを通じて何度も旅の相談を重ね、ついに今回の再会と、「ハンディクラフト・スペシャル探訪」が実現したのである。

     *

スペシャルというのは、今回、みき子さんが絶対に会いたいと探し当てた人物が、どうも世界的に有名なテキスタイル・アーティストであるらしいということが分かってきたからだ。

ホームページは実にシンプルで、賑々しい宣伝は何もしてないのだけれど、どうやらニューヨークタイムズの取材も受けたことがあるらしい。

そして、その作品の販売価格が、文字通りに桁違いなのである。

うーむ、一体どういう人物なんだ?

さらに膨らむ興味と軽い緊張感を胸に、私たちはチェンマイ郊外のメーリムをめざした。

      *

約1時間ほどで住所の近くまで辿り着いたのだが、約束の時間には少し早い。

コーヒーでも飲もうかとクルマを進めると、麗しい田園風景の中に忽然と寺院が現れた。

外観


近寄ってみると意外に大きなお寺で、チェディも個性的なデザインである。

チェディ3

チェディ1

クルマ

クルマ外観


仕方がない。

ここで時間をつぶすことにして、本堂に上がり込んだ。

ところがどっこい、そんな軽い気持ちを覆すように、この田舎寺院のご本尊は立派で、9体もの黄金の仏像を従えている。

本尊1


脇には、私の大好きなエメラルド仏陀の姿もあるではないか。
エメラルド


私がご本尊の前で、ついつい二人のレディに「タイ人男女別三拝の仕方」などを講釈したのも、きっと、その場の空気がとても厳粛だったからに違いない。

本堂の脇の別堂のまわりには、チェンマイの寺では珍しいシンハ(獅子)の像がいろんな表情で守りを固めている。

白い飾り

シンハ1

蓮の花


沖縄のシーサーを連想させる造りに、思わず表情がゆるんだ。

     *

 その別堂の玄関脇で、みき子さんが小さなシンハのお守りを見つけた。

お守り


 1個100バーツとちと高いが、ちょうど部屋用のキーホルダーが欲しい思っていたので、グッドラックを招くタンブン(寄進)と割り切って、番頭さんも二人に続き「3名様、お買い上げ!」と相成った次第。

境内を出て、個性的なデザインのチェディを眺める。

チェディ2



寺院で黄金のワニ像というのも珍しい。

ワニ迫力



嬉しかったのは、タイ人にとって重要な誕生日の曜日にまつわる仏陀が、それぞれにキチンと展示してあった点。

月火

水午前午後

木

金土

土日


しかし、根がいい加減な番頭さん、一週間の曜日は7つなのに、どうしていつも8つの仏像が並んでいるのか、不思議でならなかった。

いろんな人に訊いても、まだ明確な応えが出ていなかったのだ。

ところが、翌朝に帰国したみき子さんからメールが入り「もともとはミャンマーからきた風習で、水曜日の守り仏陀は午前と午後の二つあるらしい」という道筋が判明した。

おほ〜っ、持つべき者は麗しく聡明なる友である。

そして、時間つぶしをさせてもらったタダものではないこの田舎寺を出たあとで、私は聡明なる友の導きによって、胸躍る新たな出会いに遭遇するのだった。

ヤッホー!

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★クンター、今日のお薦めです。

th_記念撮影

チェンマイに移ってから、早や2ヶ月以上。

極度の不眠に見舞われながらのサバイバルに向けたもがきが、ようやく形になってきた。

ユニークな旅サイト「Traveloco」さんとの出会いもそのひとつ。

地元で暮らすロコ(ローカルピープル)としてのメリットを活かして、さまざまな旅の手助けをする。

それは、以前の「カレン族生活体験宿番頭」としての仕事にも通じるところがあり、何よりも新しい出会いが待ち受けている。

ゲストの満足した笑顔と、世界各地からの新鮮な風に触れる喜び、また味わえるんだなあ。

th_ツアーリーダーの施shiさん

th_ウイワット中

th_落とし物はイスの下


しみじみと、嬉しい。

★具体的なクンターの活動はここでチェック!
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★クンター、今日のお薦めです。
極夜行
角幡 唯介
文藝春秋
2018-02-09

裸の尻

 昨日は午後2時から、2度目の神経痛マッサージ施療を受けた。

 ドアを開けると、婆さんが嬉しそうに笑う。

 私よりもひとつ年上の67歳だそうな。

 残念ながら、今日は爺さんはお出かけ。

 密室の中に、年上の女性と二人きりの怪しい興奮ムードが漂う。

 苦みばしった横顔に深い憂いをたたえた私は、ひそやかにパンツ(ズボンです、ズボン!)を脱いで、ぶかぶかのみっともないタイパンツに着替えた。

 やれやれ。

     *

 先ずは、触診から。

「オホ〜ッ、今日は腱がパンパンだ!」

 婆さんがタイ人独特の感嘆詞を叫びつつ、右足の外側のラインを指でたどる。

 触ってみると確かに、昨日は全体がパンパンという感じだったのだが、今日は右尻のえくぼあたりから発した筋が足首まで一本線となって浮き上がっている。

 これが、昨日のあの痛みと苦しみの代償なのだろうか。

「よおし、今日はこいつを揉みほぐして柔らかくするからね」

 おお、揉みほぐしか、それなら今日は楽だな。

 思った途端に肘攻撃がきた。

「うっ!」
 
 反射的に体が縮まるほどの衝撃だった。

     *

 あとは、悲鳴、絶叫、身悶え、啜り泣き、懇願、哀願、号泣、そして悶絶。

 いくら「ポーレオ(充分)!」と叫んでも、婆さんはその手と足(今日は踏んづけも加わった)をまったく緩めようとはしない。

「よしよし、よしよし、痛いのニットノーイ(ちょびっと)、ディ、ディ(この痛さが良いんだわさ)」

 笑いを含みつつ、わたしのことをガキ扱いしながら、肘、膝、足先でグリグリ、ゴリゴリを繰り返す。

 だから、年上の女は嫌なんだよなあ。

 すぐに姐さん女房気取りになっちゃって。

 この、鬼! 悪魔〜!

 そうののしると、悪魔は人体図を持ち出して、マッサージすべきツボと腱の位置とその役割を滔々と語り出す。

 理屈は合っているし、腱の一部を抑えてマッサージする箇所を浮かび上がらせるという手法にも納得はいくのだ。

 だが、この痛さだけはなんとかならんもんか?

 これじゃあ、金を出して痛めつけてもらいたがるサディストとおんなじではないか。

      *

 あまりにもの痛さに堪え難く、1時間が経たぬうちに身を起こしたのだが、「まだ、終わっちゃいないよ」

 婆さんは強引に私の体を引き倒す。

 な、なにするの! あ、あれ〜っ!

 か細い声をあげて抵抗しているうちに、ようやく婆さんの動きが止まった。

「どれ、足を自分で持ち上げてごらん」

 うん、痛くない。

「さっきは腱の腫れがひどかったけど、今はずいぶんとほぐれてきたよ。触ってごらん」

 確かに、始める前はこりこりと浮き上がっていた硬くて細いラインが、嘘のように消えている。

 起き上がって正座をすると、太腿やその右脇、すねあたりに筋肉痛のような痛みがある。

 だが、それは神経痛の深くていやらしいからみつくような痛みとは違って、ごく表面的なもののように感じられた。

 これが今日の痛みと苦痛の代償なのだろうか。

 あとは、この筋肉痛のような表面的な痛みを取り去っていけばいいのだろうか。

      *

 最初の日に婆さんは、「3日通え」と言ったはずだ。

「じゃあ、明日が最後だね」

「いいや、明日は思い切り痛くした体を休めなさい。そして、明後日にまたおいでよ。たぶん、それで終わりだよ」

 毎日、それなりに結果が出ているから、いちいち言うことに説得力がある。

 明後日か。

 最後は、そこまで痛くはしないだろう。

 楽しみだなあ。

 気がつけば、すでに1時間半が過ぎている。

 だが、婆さんは1時間分の200バーツしか受け取ろうとしない。

 その顔には、「大げさに痛がるあんたの治療が面白い」と書いてあった。

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